DXセレクション2025について
DX事業グループ中村です。
3月24日、経済産業省において「DXセレクション2025」表彰式が開催され、竹谷副社長とともに出席し、”準グランプリ”を受賞してきました。
応募総数75社の中から、グランプリ1社・準グランプリ3社・優良事例11社が選定され、大串正樹経済産業副大臣より表彰状が授与され、グランプリおよび準グランプリを受賞した4社は壇上で、それぞれの取り組みをプレゼンテーション形式で紹介し、その様子はYouTubeでリアル配信されました。
「DXセレクションとは何か?」については、過去のブログで解説しておりますので、そちらをご参照ください。
2022年からスタートしたDXセレクション、現在までの間で北海道から選出された企業は4社。そのうち準グランプリを受賞したのは当社のみです。
DXセレクション2025事務局から「フィードバックレポート」が届き、次の評価コメントをいただきました。
フィードバックレポートより
昨今の厳しい経営環境の中で、中小企業が生き残り、さらなる躍進を遂げる姿を示しており、全国の中小企業の励みとなる事例です。ビジネスモデルの大変革を実行する中で初めての赤字を経験されたものの、諦めることなく、経営資源である「人」への教育、オフィスの環境整備と健康経営への取り組み、「モノ」の充実、そして「情報」にはデジタル技術を投入し活用を進めることで、ビジネスモデルの大変革を成し遂げました。その結果、従業員数がピーク時の1/3でありながら、売上を維持・達成されています。この変革をリードした経営者の覚悟と信念、実行力に敬意を表します。
過去を振り返って
私が1984年にコンピュータの営業職としてキャリアをスタートした頃は、オフィスオートメーション(OA)がブームでした。これは、定型的なオフィス業務を自動化することで効率化・省力化を図るものであり、その延長線上で発展形であるERP(業務統合システム)も登場しました。
また、1990年頃にはSIS(Strategic Information System=戦略的情報システム)という概念がブームになりました。これは、「企業の競争優位を獲得・維持するための情報システム」であり、「経営戦略・事業戦略を具現化し、新しい価値を創造、市場優位性を確保する」ことを目的としていました。DXと類似点があるように思えますが、OAが業務の効率化を目的としていたのに対し、SISは競争に勝つためのシステムでした。当時はSISに関するセミナーも盛んに行われ、当社でも開催したことを覚えています。
ただし、「OAによる業務効率向上」を実現した中小企業は多かったものの、「SISによる競争優位の獲得と業績向上」の成功事例は、中小企業ではあまり聞かれなかったと思います。
そして時代は「DX」へ
ChatGPTに尋ねたところ、SISは「戦略と情報技術の橋をかけた先駆者」、DXは「その橋を超えてビジネス全体を変革する動き」と教えてくれました。
やはり、DXのキーワードは「経営戦略に基づくデジタル技術を活用した変革」です。
- デジタイゼーション:紙の書類をPDF化するなど、「アナログ→デジタル」への変換。
- デジタライゼーション:「見積書→契約→受注」などの業務フローをデジタル化し、効率化する。
- デジタルトランスフォーメーション(DX):デジタル技術を活用し、ビジネスモデルや企業価値を「変革」し、新しい市場価値を創造する。
当社は、DXセレクション2025で「DXを実践し、成果を上げている企業」として評価され、準グランプリを受賞しました。フィードバックレポートにもあるように、評価されたのは「経営者の覚悟と信念、実行力」です。デジタル技術は経営者の思いを実現しするための重要な「ツール」ですが、そのツールを利活用するための環境整備がさらに重要で、「ツール」導入が先行しないように、プロセスを構築する必要があると考えます。
未来に向けて
今回の受賞はゴールではなく、新たな出発点です。今後もDXを推進し、さらなる発展を目指すとともに、Kond Styleの実現、その成果の情報発信を進めていきます。そして、再びDXセレクションに応募できるよう、経営者のリーダーシップのもと、全社員一丸となって次のステージを目指しましょう。
私もまだまだ頑張りたいと考えています。
※オマケ