怖い話19「ランサムウェア」
今年初めて90を切った、中村です。
今回は「ランサムウェア」について調べてまとめてみました。
サイバー犯罪の代表格になった感もある「ランサムウェア」、有名なのは2017年に現れた「WannaCry」です。
ランサムウェアには暗号型とロックスクリーン型があり、暗号型は、コンピュータ内のハードディスク・ファイルを勝手に暗号してしまいます。
ロックスクリーン型はコンピュータをロックしブルースクリーン画面状態にして操作不能にするという手口です。
いずれの場合も復旧するために「身代金」を払えと要求します。
これが、2019年末ごろから悪質化し、支払わなければさらにそのファイルを公開するぞと脅す「二重恐喝」という手法も出てきています。
代表的な感染経路は次の3パターン。
- Webサイトからの感染
- メールに記載されたリンクや添付ファイルからの感染
- USBメモリ等からの感染
さらに、VPNの脆弱性をついて侵入する方法が増加しています。
ランサムウェアに感染すると、仕事が止まってしまう・大事なデータが失われる・その復旧に多大な費用と長い時間がかかる、という事態に陥ります。
警視庁の資料によると、復旧期間は1週間から2か月、復旧費用は1,000万円以上が約4割で、億を超えるケースもあるようです。
身に覚えのないメールのリンクや添付ファイルを面白半分で、または間違ってクリックしたらいきなり!
怖いですねー「ランサムウェア」!
未然防止策としては、
- 電子メール・なりすましWebサイトへの警戒(変なものはクリックするな)
- 脆弱性の排除(OS・機器のファームウェアを常に最新の状態に)
- ウイルス対策ソフトの導入(当たり前だけど、パターンファイルは最新に)
- 強度の高い認証(複雑なパスワード、2要素認証の採用)
ということになります。
不幸にも感染した場合に、その被害を軽減する事前対策としては、
- バックアップをこまめにとる
- バックアップをネットワークから切り離して保管する
- 保管は、複数の装置・媒体に保存する
では、当社のランサムウェア対策はどうなっているのでしょうか。
当社は、社内にサーバーはありません。
業務系システム、情報系システムいずれもクラウド環境で、
Saas(クラウド上のアプリケーションを利用する)とIaas(OS・ミドルウェアを利用する)で運用しています。
社内のファイルを保管運用している「クラウドストレージ」と「財務会計・労務管理システム」は、Saasです。
「クラウドストレージサービス」は、”パターン認識技術を用いて、異常な動作を検知、未知のランサムウェアにも対応します”という機能を有し、ファイル単位では10世代前まで復元することができます。
「財務会計・労務管理システム」のクラウド基盤は、Microsoft Azureで、データは3重に自動バックアップされ、国内2か所のデータセンターで保管されています。
「販売管理システム」と「グループウェア」はIaasで運用しており、クラウド基盤はAWS(アマゾンウェブサービス)です。
アプリケーション単位のバックアップは日常的に我々が行い、アプリケーションを含めたシステム全体のバックアップは、スナップショットという方法で毎日自動的にバックアップされ、7世代が保存されます。
クラウドシステムに移行したことで、本支店間で利用していたVPNは、テレビ会議専用として残っているだけです。
したがって、完全ということはありませんが、当社のデータ資産は、高いレベルでランサムウェアから守られています。
(でも大事なのは、「未然防止策」ですよ。)
例外は個々のPCのローカル環境に保存しているデータです。
不正に持ち出されても、暗号化しているので容易に読み出すことはできませんが、データを失うことになります。
大事な情報をローカル環境へ保管していることはないと思いますが、もしあるのであれば、早々にクラウドストレージへ引っ越すことを強く推奨します。
ご相談は、近くの情報セキュリティ委員まで。