クラウドコンピューティングの次に来るもの
センター長の中村です。
当社のコンピュータシステムのクラウド化もいよいよ最終段階に進む予定です。
現在検討中のクラウドPBXシステムを採用することによって、唯一残っているCTIサーバーが不要になります。
これで10台以上存在したサーバーが1年と数か月ですべてクラウドに移行することになります。
いくつかの視点はありますが、クラウドコンピューティングのメリットは大きく3点。
- サーバーという物理的資産を保持する必要がないこと
- 必要に応じてシステム構成の変更が容易に短時間で可能なこと
- ハードウェアは堅牢なデータセンターに格納され、災害時の復旧に有利であること
中小企業においてパッケージシステムが浸透した昨今、クラウドシステムの需要が高まるのも然るべきと考えます。
コンピュータは集中と分散の歴史を繰り返しています。
1台のコンピュータからスタートし、端末装置から大型コンピュータを利用する集中処理。複数の小型コンピュータを接続し、利用する分散処理(クライアントサーバー)。
サーバー上で仮想クライアント機能を展開し、端末はシンクライアントを利用する集中処理。
これを、自社サーバー上ではなくAWSやAzureなどのサービスで実現したものが、クラウドコンピューティングということになりますが、利用形態、提供形態により様々な区分、分類をすることができます。
さて、クラウドコンピューティングの次に来るものは何でしょうか?
ちょっと調べてみると出てきたのが、
- エッジコンピューティング
クラウドがサーバーでの集中処理を行うのに対し、IoTが進展しデータ量が増大する環境下で通信遅延、遅滞を防ぐためにデータ処理現場の近く(例えばローカル環境)にサーバーを分散処理のために配置する方法だそうで、カメラ・マイク・電話・入退出管理・環境計測機器、自動車、その他様々な目的でIoT機器が接続されリアルタイムを要求されるネットワーク環境下で懸念される負荷を軽減するための技術の一つです。
クラウドに代わるものではないでしょうが、集中処理から分散処理の流れの一つです。
- ハイブリッドクラウド
いわゆるパブリッククラウドとプライベートクラウドの組み合わせ、またはオンプレミスを組み合わせるなど、コストやカスタマイズ性、障害時の対応など各サービスの良いとこ取りをしようという仕組みだそうです。
(※当社のクラウドは労務系・会計系はパブリック、販売系とグループウェアはプライベートみたいですが、これもパブリックです)
中小企業ではハイブリットクラウドの必要性は低く、活用のハードルは高そうですが、BCPの一環としてオンプレミスのデータバックアップをクラウド上のサービスで行うこともハイブリッド化と言えるかもしれません。
当時はハイブリッドなんて言葉はありませんでしたが、オフコンとパソコンを組合わせたシステムがあり、歴史はまさに繰り返しています。
さて、次の時代に備えて情報収集を欠かさず続けていきましょう。